Chromebookを衝動買いした

先日、チラホラ耳にする様になったChromebookを衝動買いした。
 型は、ASUS社の『Chromebook Flip C101PA』である。
 この記事では、私のChromebookの使い方とそのスペック、実際に使って得た個人的所感、そして、Chromebookに興味が無かった人間が買うに至るまでの経緯を記す。

 

購入したChromebookのスペックと、それ使って何してるか

 もはや「Chromebookとは?」という説明も事細かにする必要はないだろう。ChromeOSを搭載したノートPCであり、私が購入したのは日本国内で入手しやすい型である。価格はポイント還元とかも加味して何やかんや差し引いて3万8000円くらい。

 さて購入した『Chromebook Flip C101PA』のスペックは以下の通りである。
・キーボード:78キー日本語キーボード
・CPU:OP1 Hexa-core (Dual A72, Quad A53) 2.0GHz
・メモリ:標準 4GB (LPDDR3-1866)
・ストレージ:eMMC 16GB
・画面サイズ:10.1インチ
・解像度:1280✕800
・バッテリー駆動時間:約9時間 / 充電時間:約2.6時間
・サイズ:幅262.8mm×奥行き182.4mm×高さ15.6mm / 重量: 約0.9Kg
無線LANIEEE802.11a/b/g/n/ac
・Blutooth:4.0
・インターフェース:USB3.1(Type-C)×2 、USB2.0×1
・カードリーダー:microSDXC・microSDHC・microSDメモリーカード

CP101Aの全体像 下には比較としてA4紙とバインダーを敷いている。

CP101Aの全体像 下には比較としてA4紙とバインダーを敷いている。

私はこのマシンでやっている事は原稿を書くこと、それをWebに上げること、その為に調べものすること、記録を保存・閲覧すること、この4つだけである。
 GoogleDriveにブログ記事の下書きを作成・保存し、参照したWebページをChromeに追加した機能・Clip to Evernoteで保存している。AndroidOSで使えるアプリケーションソフトも(全てではないが)使えるので、Dropboxもメモの記録・保存に使っている。
 必要があればデフォルトで実装されているテキストエディタにメモを残すこともある。もちろん最後は、用途ごとにそれぞれのクラウドストレージ(GoogleDrive・EvernoteDropbox)へ保存している。
 これだけである。

 

 

C101PAを使ってみた所感とスペック

 まずは箇条書きで所感を列挙する。詳細は後述。

・動作が軽快

・無駄にあれこれ搭載してない

・余計なことしない

・自分も余計なことしない

・持ち運びやすい

・タッチパネル

・出かける支度が楽

・可変機構が便利

・安価

・いざという時にネットワークに繋げられるよう備える必要あり

 

・動作が軽快
 何と言っても速い。立ち上がりからして速い。手持ちのWindowsPCやWindowsタブレットに比べると立ち上がりが速い。立ち上げてから操作できる様になるまで、1分とかからない。各種ソフトウェアと立ち上げるのも速い。
 ChromeOSが軽快だとは聞いていたが、ちょっとした調べものをする際などはこれで十分である。内蔵されているストレージがeMMCであり、SSDに比べて遅いのではないかと危惧したが全くの杞憂であった。

 

・無駄にあれこれ搭載してない
 スペックは後で列挙するが、私の選んだC101PAはストレージが16GBである。昨今のタブレット・ノートPC界隈からすると非常に少なく見えるし、気にはなったが使ってみると思いのほか容量を食わない。自分が文書作成・調べものに的を絞って使っていて、それらデータも、GoogleDriveとEvernoteに保存するからだろう。クラウドストレージに保存すれば、他の機器とも連携しやすいし。
 画像・映像編集をする方には物足りないかもしれないが、少なくともブロガーなど文章作成メインの方には16GBでも問題ないと思われる。

 

・余計なことしない
 容量にも関わる話だが、ウェブブラウザでアレコレしようというコンセプトだから、お引越しサポートソフトとか、メーカー独自の専用ソフトとかが無い。そう滅多に使わないソフトウェアがプリインストールされていないのだ。これは有難かった。
 何よりOS等の更新はWindowsに比べると非常に簡便であり、立ち上げ時に「アップデートしています……」などの表示が出て作業を足止めされることもない。各アプリケーションソフトのアップデートも簡単で、更新しながら作業を進める事ができる。

 

・自分も余計なことしない
 容量が少なく、比較的安価に購入できる分、同世代の高スペックなWindowsPCやMacbookの類に比べるとどうしても見劣りする。
 いっぺんに出来ることは限られる訳だが、裏を返せば自分のすべき事に集中しやすいとも言える。
 それに先の通り、書きもの・調べものには丁度よい軽快さである。故に立ち上がるまでの待ち時間が短く、自分の集中が切れてスマートフォンに目をそらしたり……といった事も発生しにくい。ここら辺も、アレコレと気が散りやすい自分には助かった。

 

・持ち運びやすい
 重量が0.9 kgである。タブレット端末ならもっと軽いだろうが、この程度の重さは気にならない。
 以前は乾電池込みで0.4 kgのポメラと、タブレットケース込みで0.4 kgはいくであろうNECLavie Tabを合わせて持ち運んでいたので対して変化は感じない。
 全体のサイズがA4の紙より小さく、厚みも1.5 cm程度なので手にちょうど良く収まる。片手で持ち運ぶのも楽だし、カバンにも仕舞いやすい。

 

・出かける支度が楽
 以前使っていたLavieTabの時もWi-Fiに繋げば出先からでもクラウド上のデータを引っ張ってこれた。しかし動作が鈍かったので出先の通信状況によってはネットワーク上にあるデータにまでアクセスし難いという難点があった。
 出先でデータをダウンロードしたり閲覧したりするのに時間をくうのがイヤで、事前に書きかけの文書データをポメラのSDカードに書き込むなどしていた。
 このやり方は当然ながら出かける前に準備しなければならない。正直これはこれで面倒だったし、別の文書が必要になった時はネットワークにアクセスしなければならなかった。んで、そのアクセスが鈍い。
 Chromebookにした事で、そういうストレスが無くなった。コピー&ペーストでテキストエディタに一時保存してしまえば良いし、最悪そのまま持ち出して、出先で閲覧したり引っ張ってきたりすれば良い。その動作も軽いのでストレスを感じる頻度はかなり低下した。

 

・可変機構が便利
 私が購入したC101PAは、コンバーチブル型と呼ばれるタイプであり、ヒンジの可動部分が2軸存在する。これにより、ノートPC形態、キーボードをディスプレイ背部にまで移動させたタブレット形態、キーボード部とディスプレイ部を展開したテント形態になる。
 動画を視聴することはしないので、テント形態はあまり使わない。
 タブレット形態にすると縦長のディスプレイになるので、資料を読んだり、長いWebページを閲覧したりするのに便利である。タッチ操作にも対応しているのでページスクロールもしやすい。
 ノートPC形態は言うまでもない。タッチ操作が出来るので時折、キーボード入力の代わりに自分の指でファイルを展開したりソフトを立ち上げたり出来る。自分の指で直接操作できるというのは地味ながら便利だ。

 

・安価
 Chromebookの話になるとよく出てくるのが値段の話。このC101PAは4万円前後で、「言うほど安いか?」と疑問に思われてしまう価格ではある。
 個人的には、Webに上げる文章を書く為の軽快に動くPCが欲しいと思った時に、同じ使用感を得られるWindowsPCやMacbookを買うよりかは安く感じる。安けりゃ良いという訳でもないが、高けりゃ良いという訳でもない。
ブランドに拘りがないのであれば、無理に高価な機種を購入する必要はないだろう。

 

・いざという時にネットワークに繋げられるよう備える必要あり
 Chromebookはネットワークに繋がることで本領を発揮するマシンである。クラウドストレージにデータを保存し、ウェブアプリを使って作業する。
 故に、ネットワークに繋げられるよう備えておく必要がある。
 出先でWi-Fiが使える場所を把握したり、モバイルルーターを契約したりと常にChromebookが完璧なパフォーマンスを発揮できるよう注意を払わなくてはならない。
 まあこれはどんなタブレットにもPCにも言えることではある。今のご時世、マシン内部で全てが完結する事などそうそうない。どこかしらでネットワークに繋がる必要が出てくる。

 

 

なぜ買ったのか。その経緯

 ここから先は私が購入に至った経緯を綴る。
 私は病気かというくらい四角い電子機器が好きで、PC、スマートフォンタブレットPCの類は店頭でいつも見てしまい、意味もなくメーカーのWebサイトを閲覧してしまう。
 そんな私だが、最初はハッキリ言って、Chromebookには全く興味が無かった。以前から家電量販店やAmazonなどで、チラと見かけたことはある。ただ電子機器を好む割に最新の動向や商品の流行に疎い部分があり、正直勉強不足な面がある。そんな私だから、最初にChromebookを見かけた時は、MacBook的な何か、ぐらいにしか思っていなかった。
 ところがある時、NECWindowsタブレットを持っているにも関わらず、今度はAndroidOSで動くタブレットコンピュータ(8~10inchくらいのサイズ。以降、ドロタブと呼ぶ)が欲しくてたまらなくなった。無駄にウィンドウショッピングして自分をなだめていた。
 しかし時は2018年の春。各メーカーは新しいAndroidタブレットの開発・販売から手を引いているのか、最新の商品と見ても2,3年前の代物が目につく。日本製のは何かオプションで色々と付いていそうだから良いや、HuaweiLenovoはこのドロタブの新商品を出しているけど大手だから良いや、とアレコレわがまま言って敬遠していた。
 そこへ、Chromebookの情報である。ゲームライターの多根清志さんがChromebookを買ったところ使い易いとTwitterで呟いていた。この情報がとどめを刺し、私はソッコーでChromeBookを買いに走った。
 なお、多根さんが1月ほど使用した感想をEngadgetさんにて記事にしている。

Chromebookはいいぞ。ASUS製12.5型「Flip C302CA」使用レポート

 所感のところでも書いた通り、文章を書く用途だけならこのChromebookで十分すぎた。この記事もChromebookで書いている。
 半ば衝動的であったものの、この買い物は大成功であった。